Expanding Medical Knowledge to the World

世界の医療に貢献する

典型的な疾患画像・動画を患者の臨床経過と共に収集、共有するための医学学術雑誌サービスです。必要な疾患の画像に検索機能を使ってすぐにアクセスでき、臨床経過を意識したより実践的な学習が可能となるため質の高い医学教育ツールとなることが期待されます。

Message from the Editor-in-Chief

先生、医学生の皆さん、はじめまして。
卒業して11年目になります、医師の原 正彦と申します。

ここでは私がプロジェクト統括責任者を務めさせて頂いております
The Journal of Typical Medical Images and Videos(JTMIV)という医学学術雑誌サービスについて詳しくご説明させて頂きたいと思います。

JTMIVは「臨床医による、臨床医のための医学雑誌」で必ず先生の役に立つツールとなると確信しております。これからお話しする内容は少しボリュームが多いですが、是非この機会に詳細をチェックしてみて下さい。
また、今なら6ヵ月間の購読が無料で無料購読期間中に1症例でも症例を投稿して頂ければさらに次年度の購読も無料になります。 忙しくて詳しく読む時間が取れないという先生はとりあえず登録して、JTMIVを実際に使ってみてその有用性を肌で感じてみて頂ければ幸いです。

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臨床能力を高めるために

臨床能力を高めるために

さて、それでは突然ですが質問です。
先生は「臨床能力を高めたい、臨床能力に磨きをかけたい」と思ったことはありませんか?
臨床医として一生懸命患者さんの治療に関わっていれば、そしてそういう志を持っていれば誰もが一度はそのように思ったことがあるはずです。

しかし、いくら頑張って勉強しても経験豊富な先生にはなかなか追いつくことができません。それは、実臨床での経験は既存の教科書からだけでは決して学ぶことができないからです。

例えばある疾患の勉強をしたいと仮定してみて下さい。教科書にはその疾患の発生頻度、疾患が生じるメカニズムや、代表的な経過、治療法について詳しく記載があるかもしれません。しかし実際にその疾患の患者さんを受け持ってみるとわかりますが、教科書通りに事が運ぶことはそう多くはありませんよね。自分が予期していない合併症や、予期していない転帰を取ることも多く、経験の浅い時期には対応が後手に回ってしまいもっとうまくやる方法があったはずだと後悔することも多いのではないかと思います。

一方で実力のある臨床医はその疾患のvariationを数多く経験することによって目の前の患者さんがどのような状態の場合に、どのような臨床経過をたどるのか予測できるので、次に生じることに十分な対策を取ることが可能なわけです。この経験した疾患のvariationの差が、臨床能力に直結するといっても過言ではないと思います。

画像診断の重要性

画像診断の重要性

そして臨床では、患者さんの経過を予測するために実に多くの画像診断が行われます。例えば腸閉塞の患者さん、腸管の血流が保たれているかどうかで外科的治療が必要かどうか大きく方向性が変わるかと思います。しかし、実臨床では必ずしも白黒はっきりした画像所見が得られない場合も多いですよね。その際にはグレーな所見を見た数と、その際に患者がどういった転帰をたどったか、といった経験がものを言うわけです。

しかし、これまでの画像診断の教科書というのは一般的に疾患と画像の対応が1対1であることがほとんどで、疾患のvariationについて詳しく学びたくとも実臨床で経験する以外にその経験を積む方法はなかったということになります。

さらに付け加えると、患者の画像診断にはスクリーニングから侵襲検査といったように一連の流れがありますが(横断的)、多くの画像診断の教科書は例えば胸部CTの教科書とか、頭部MRIの教科書といったように、1つの検査種別にしか対応していません(縦断的)。実臨床では、スクリーニング検査所見と侵襲的検査所見の関連を学ぶことで、より適切で効率的な診療が行えるわけです。

そこで、ある疾患について各種検査所見の関連を比較でき、患者の臨床経過と合わせて、疾患variationを疑似的に経験できるようなプラットフォームがあれば、それは臨床医にとって非常に有用な医学学習ツールになるはずだと推察されます。

JTMIVプロジェクトとは

JTMIVプロジェクトとは

JTMIVプロジェクトにはこのような考えの下、専門分野の弁護士やシステムエンジンニアを始め100名以上の有志(主に医師)が日本中、そして世界各国から集まり、あらゆる診療科の疾患についてその疾患variationを患者の時系列を意識した臨床情報、各種画像診断所見と合わせて学ぶことができるシステムを作成する運びとなりました。このメンバーの職位は医学生から研修医、指導医、大学教授や名誉教授、医学部長までと様々ですが、皆が共通する志の下、すべての臨床医が直感的に使用できるようなシステムを目指してJTMIVの開発・改善に無償で協力してくれています。

まとめますが、JTMIVは診療科に関わらず様々な疾患に関する疾患画像・動画を共有するためのウェブ型プラットフォーム(医学学術雑誌)で、1つの検査種別にとらわれない横断的な検査所見を、臨床経過とともに確認し、さらにその疾患variationを疑似的に経験することが可能な臨床医の能力向上に役立つ教育ツールです。必ず先生の「臨床能力を高めたい、臨床能力に磨きをかけたい」という気持ちに答えることができると考えていますので、是非この機会にご活用頂ければと思います。

なお、非常に長いメッセージで恐縮なのですがJTMIVには単なる臨床医の教育ツールとしての側面だけではなく、その他にも多くのメッセージが詰めこまれています。お時間のある方はもう暫くお付き合い頂き、JTMIVに込められた思いを是非感じ取って頂ければと思います。

世界で活躍できる人材を育成する

世界で活躍できる人材を育成する

まず、1点目ですが、JTMIVプロジェクトには
将来日本の医療を背負って立つ医学生や若手医師に世界的な視点を持ってもらいたいという気持ちが込められています。

したがって、JTMIVプロジェクトの第一言語は英語に設定しております。勿論日本語での投稿や閲覧も可能ですが、日本語と英語の併記機能等を利用して少しでも医学英語に触れる機会を増やしてほしいと考えております。また、その一環で診断名のみは英語で記載、閲覧しなければならないシステムと致しました。今世界で活躍している臨床医の多くも、最初から英語が堪能であったわけではありません。学生や研修医の時に何らかのきっかけで医学英語に触れたことが世界で活躍する英語力を身に付ける第一歩となったという人がほとんどです。皆さんには、この機会に是非英語アレルギーを少しでも克服してほしいと考えております。

また、1人でも多くの後輩がそのような機会を得られるように、医学部医学科の学生は無料でJTMIVを購読できるようにしました。学生の皆さんには症例投稿者(教育者)への感謝の気持ちを込めて、「よい症例だな、勉強になったな」と思ったらEducationalボタンを、「典型的な画像・動画だな」と思ったらTypical Imageボタンを積極的に押して、教育者へフィードバックして頂ければ幸いです。

教育者が評価される世の中へ

教育者が評価される世の中へ

次に2点目ですが、JTMIVには
教育者が評価される世の中にしたい
という意図が込められています。

残念ながら今の日本の医学教育界は熱意のある教育者を適切に評価できるシステムを持っていません。JTMIVでは個人、施設単位でEducationalボタン、Typical Imageボタンの獲得数をランキングできるようなシステムを取り入れることによって、熱意のある教育者や施設が客観的な指標で評価される仕組みを提供しております。将来的にはJTMIVのEducationalボタン、Typical Imageボタンの獲得数ランキングを参考にマッチングや研修先の病院を決めるといったような使い方をして頂ければ嬉しいと思っています。真の臨床家、教育者が適切に評価され、その人の下に熱意のある若手が集まる仕組みを作りたいと思っています。

また、JTMIVでは投稿データの教育目的での2次利用を完全に認めております(※ こんな医学雑誌は他にありません)。JTMIVの画像・動画データを二次利用して是非人へ教えるということに積極的に関わって頂ければと思っています。他人に教えるためには自分の知識を整理する必要があります。教育は、自分の臨床能力を高めるために非常に有用な方法なのです。

日本の医療に対する信頼を取り戻す

そして最後に3点目ですが、JTMIVは
世界の医療に貢献することで日本の医療に対する信頼を取り戻したい
と考えております。

世界で活躍する医師はもう嫌というほど肌で感じていると思いますが、ディオバン事件、STAP細胞事件等で、世界における日本の医療の信頼は今地に落ちています。特にディオバン事件の影響で臨床研究の分野の打撃は大きく、臨床研究論文を書いてもなかなか影響力の大きい国際誌には採択されなくなりました。信頼を取り戻すには、iPS細胞のように今まで世界で誰もできなかったようなことを臨床の分野でやり遂げる必要がありますが、JTMIVはそれを可能にする革新的なプロジェクトだと思っています。

今現在、様々な種類の疾患画像や動画を、患者の臨床経過と共に収集、提供している医学雑誌は国際的にもありません(※ 医学学術雑誌に掲載される症例のほとんどが稀な症例の1例報告です)。さらに症例掲載前ではなく、掲載後のpeer review・評価システムを採用している点、コメント機能によって投稿者と読者が比較的容易にコミュニケーション可能な点、著作権を取得せず症例画像の教育目的の二次利用を全面的に認めている点、検索機能が充実しており対象となる疾患画像にすぐにアクセスできる点等、いずれも既存の医学雑誌の枠を超える革新的な特徴を備えております。

また、実はこのプロジェクトは画像診断大国であり、そして一人の患者を一人の医師が診断から治療まで丁寧に診ている日本だからこそうまく行くプロジェクトだと考えています。手前味噌ですが、私が国際学会で臨床部門の若手研究員奨励賞のFinalistに選出された時も、今回のJTMIVプロジェクトと同様、日本独自の文化に焦点を合わせてそれを世界でうまくアピールすることが出来たからなのです。日本と海外との違いを意識し、それをうまく利用することで日本でしかできないイノベーションを起こすことが可能だと考えています。

皆様には是非、日本で医師をしているということを誇りに思うと同時に、同じ日本の臨床医として、学閥や診療科、世代にとらわれず皆で一丸となってALL JAPANで世界に挑戦するJTMIVに御協力頂ければ幸いです。

おわりに

この度、まだすべての機能が実装されているわけではありませんが、晴れてJTMIVを皆様に使用して頂ける環境が整いました。しかし、今の所JTMIVのコンテンツは十分といえるような量では御座いません。

したがって、JTMIVでは現場で活躍する先生方からの症例投稿を積極的にお願いしたいと考えております。JTMIVは疾患variationに注目した医学雑誌です。臨床では同じ症例は1例たりとも存在しません。同じ疾患名の症例がリストに存在していても、気にせずにどんどんと投稿して下さい。画像や動画に言葉は必要ありません。疾患名と時系列、画像所見があれば医師であればnon-verbalなコミュニケーションが可能です。先生の投稿した症例は、日本語で投稿したとしても世界中の医師に見て貰う事が可能になります。また、JTMIVに投稿した症例はいつでも修正、削除が可能です。コメント等を参考にどんどんと投稿内容をブラッシュアップさせて下さい。

今はほぼ白紙の単なる1医学雑誌ですが、全国の有志が少しずつ自分の得意な分野を書き足して行くことで、世界でも唯一といえるような臨床医のための巨大な教科書を皆の力で完成させていければと思いますので、ご協力の程どうぞ宜しくお願い申し上げます。

なお、症例の投稿方法は通常の医学論文と全く同じで電子投稿という形になります。勿論、その際には個人情報保護法に抵触しないように必ず個人識別情報(名前、カルテ番号に加え、念のため施設名も)を削除した上で投稿して下さい(※ JTMIVでは専門分野の弁護士とも顧問契約を結び誤って個人情報が投稿されてしまわないよう適切な対処を取るように努めております)。

最後になりましたが、この度は非常に長い話にお付き合い頂き誠に有難うございました。
JTMIVプロジェクトの統括責任者として、非常に多くの方々に支えてもらいここまで来ることができたことを心から感謝申し上げます。

もしこのプロジェクトに共感して頂けたようであれば、Facebookの「いいね」を押すなどして同僚の先生へJTMIVを周知頂けますと幸いに存じます。

また、経済的に少しでも余裕がある方に関しましては、まだまだコンテンツは不十分では御座いますがサイトの運営、維持のために1年間1万円での有料購読の程どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2015年5月16日
原 正彦 拝

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